低スピンなドライバーのメリットとデメリット

低スピンなボールを打つために、ドライバーヘッドの重心をフェース面側に配置した前重心、浅重心のドライバーがあります。一時期は低スピン過ぎて、ボールに揚力を与えることができずに、ボールが上がらなくて飛ばないということもありました。

そして、打ち出し角を高くするためにロフト角の数字を大きくするという工夫が取り入れられました。今までのドライバーでは考えられない、ロフト角12°、ロフト角14°というモデルも存在します。低スピン過ぎてしまうとボールが上がらなくなってしまい飛びません。ですから、ロフト角で打ち出し角を高くしておいて、キャリーを出すという考えです。

ただ、低スピンのドライバーというのは、バックスピン量を減らすことを意味しています。ですから、バックスピン量が少なすぎると、ボールに揚力を与えることが出来ずに、ボールを上げられません。結果的には低い弾道となってしまい、キャリー不足となってしまこともあります。

また、バックスピン量が減るということは、サイドスピンが顕著に表れることもあります。サイドスピンというのは、右回転、左回転のことです。ボールに右回転のスピンが発生すれば、スライスとなってしまいます。今までは、ある程度のバックスピン量があったので、サイドスピンが誤魔化されて、真っ直ぐ飛んでいたのが、低スピンドライバーにしてから曲り幅が多くなってしまったということもあります。

アイアンクラブを例に考えてみると判りやすいでしょう。アイアンクラブはロフト角が大きくなっており、ボールに多くのバックスピン量を発生させようとします。ですから、グリーンで止められるボールを打つことができます。アイアンではスライスしないというのは、バックスピン量が多くてサイドスピンが誤魔化されているからです。この現象がドライバーにも起きているということです。

ですから、低スピンなボールが打てるドライバーが必ずしも良いという訳ではありません。最近は、低重心+低スピンを謳っているドライバーであっても、重心は後方に配置しているモデルもあります。つまり、深重心のドライバーです。これは、低スピン過ぎるとボールが上がり難くなってしまい、ボールの高さを出せません。重心を深くして、ヘッド後方からエネルギーをボールに伝達させて、高さのある弾道をうてるようにするための工夫のひとつです。

ですが、考え方を変えてみると、バックスピン量が少ないということはサイドスピンも少なくなり、曲り幅が少なくなるという考えです。これも一理あります。ボールに与える回転が少なければ、サイドスピンも少なくなるというのは判ります。

 
そして、低スピンドライバーは、バックスピン量が少ないので、ボールが上がり難いのを手助けするために、ロフト角を大きくしている場合が殆どです。が、ゴルフに詳しい人ならお分かり頂けるかと思いますが、ロフト角が大きくなれば、バックスピン量が多く発生しやすくなります。低スピンなボールを打つのに、スピン量が発生しやすい大きなロフト角にするのは、もしかしたらナンセンスなのかもしれません。

 

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2017/8/25-4:27